人に何かを説明するとき、たとえ話をする人がたまにいます。
たとえ話は分かりやすくなる場合もあれば、かえって分かりにくくしてしまうこともあります。
では、分かりやすいたとえ話と例えにくいたとえ話、違いは何なのか考えてみました。
1.例えの知識を相手と同じくらい持っている
たとえ話の場合、聞く側が分かる内容かどうかが重要です。
そうなると、聞く側が詳しいことならば理解してくれるはずですが、実際はそううまくいきません。
なぜかというと、話す側と聞く側の知識レベルが違っているからです。
片方だけが詳しいと例えの行動の意図を勘違い・深読みしてしまい、無駄な行動が増える可能性があります。
なので、同レベルの知識を持つものをたとえ話にすると良さそうです。
2.聞き手が説明されている事を少しでも理解している
本来説明しようとしている事柄を聞き手側が少しも理解していないと、たとえ話は全く効果がありません。
しかし、聞き手側は同じ説明を何度も聞きたくないため、1回で理解したふりをします。
その結果、一度説明したことを覚えていないという事が起こるわけです。
仮にこの状況でたとえ話をしたとしても、理解したふりである以上例えの本質を理解することは出来ません。
なので、相手に説明したことを復唱させて理解してない部分だけをたとえ話にすれば理解力は一気に上がります。
要約すると次の2点です。
- 同レベルの知識でたとえ話をしないと勘違いが加速する
- 相手が説明を1mmでも理解していないとたとえ話は無意味に終わる
この2つを意識するだけでも、聞き手が分かりやすいたとえ話へと変わるのではないでしょうか。
私も今回の内容を意識して後輩の指導に挑みたいと思います。