並行世界からの刺客
街に出ていた飛羽真達の前に、別の世界からやってきたオリヒメワルドが現れた。
オリヒメワルドを倒すため変身した飛羽真たち、そんな彼らの前に金色の海賊が現れる。
セイバーは仲間達との対立(主に賢人と蓮)が長かった事があったため、すごく久々の日常描写が見れた感じがしました。
今回の場合はスランプ中の飛羽真に付き添う3人という形でしたが、今までも戦闘の合間に執筆作業を手伝ったり眺めてたりしていたかもと思える様ないい描写でした。
そんな彼らの前に現れたのはゼンカイジャーの世界からやってきたのは七夕モチーフのオリヒメワルドとツーカイザー。
オリヒメワルドは戦闘能力こそ控えめでしたが、能力が「短冊に書いた願いが叶う」というもので非常に厄介な代物で、ツーカイザーから逃げる時も「邪魔が入ります様に」という願いのせいでセイバー・ブレイズ・エスパーダが強制的に盾にされてしまいました。
一方のツーカイザーは、オリヒメワルドを庇う3人に悪態をつきながらも、ファンタジック本屋かみやまに一緒についてくるなど意外と友好的な態度をとっていました。
友好的と言っても、お宝になりそうな代物は奪おうとしていたので、相手を油断させるために敵対しなかっただけの可能性もありそうですね。
なんせ、この世界では「ゼンカイジャーの世界で盗みはしない」という介人との約束は無効な訳ですからね、本領を発揮したかったのでしょう。
奪われたワンダーライドブック?
世界海賊のゾックスと話をした後、ワンダーライドブックが無くなったことに気がついた飛羽真・倫太郎・賢人。
ノーザンベースで盗みを犯すゾックスを捕まえた神代兄妹のワンダーライドブックも無くなったことから彼が犯人と思われましたが、真犯人は思わぬ人物で……
ゾックスが世界海賊だと聞いた飛羽真がメモを描いた途端に消えたワンダーライドブック。
それと同時に立ち去った事とノーザンベースで盗みを犯した事の2つが重なり、ゾックスがワンダーライドブックを盗んだ犯人だと疑われます。
本人が界賊を自称している上に前科もあり、そう考えると彼らがそう思うのも当たり前なんですが、残念ながら今回は違いました。
なんと真犯人は飛羽真で、芽衣が拾ったオリヒメワルドの短冊をメモ用紙代わりに使った為描いた願い事が(不本意ながら)叶ったのでした。
飛羽真が短冊に書いたのは「大事な物を失う」で、剣士にとって1番大事なのはワンダーライドブック、その為ワンダーライドブックが消えてしまうという連鎖だったわけですね。
芽衣が短冊を拾った時、逆転の切り札として持たせたのだと思っていたのですが、そういう訳ではなかったですね。
何故踊るんですか?
オリヒメワルドを見つけた飛羽真たちは、唯一変身できるゾックスにオリヒメワルドを倒してほしいとお願いします。
それを承諾したゾックスはツーカイザーへと変身しますが、その変身方法に疑問を抱く者が……?
カップルが喧嘩している周辺にオリヒメワルドがいるというのは安直な考えな気もしましたが、本当に近くにいて笑いました。
ワルド=ビルの上から惨劇を眺めているというのがあったので、あそこまで間近で見ているなんて思いませんでした。
そしてゾックスか変身するときの一同の驚きようも笑います。
「何故踊るんですか」とは倫太郎のセリフですが、私もずっと疑問に思っていたので、突っ込んでくれてありがとうと言いたいところです。
この戦闘では爆発に巻き込まれる芽衣も面白かったですね。
忍風戦隊ハリケンジャーに出てくるウェンディーヌとフラビージョを思い出す様な爆発っぷりは、度々戦闘に巻き込まれては大変な思いをした芽衣だからこそできた演出だと思います。
オリヒメワルドの本当の能力
オリヒメワルドの能力に疑問を抱いた飛羽真たち剣士組。
一つの仮説を立てた彼らは、オリヒメワルドを見つけた倫太郎の元へ急ぎます。
実際の物語からヒントを得る、セイバーの序盤でもやっていた事ではありますが小説家という特性を生かした場面ですよね。
飛羽真と賢人のノリノリ寸劇もありましたし、すごく懐かしい感じがありました。
今回のオリヒメワルドの能力は「書いた願い事を叶える」のではなく「書いた願い事が現実になった様に思わせる」ものでした。
その為、飛羽真たちのワンダーライドブックも姿が見えないだけで、芽衣の視点では持っていたままだったというわけですね。
「見た目では分からなくても、感触で分かるのでは?」と思いましたが、心理作用に干渉する能力ですから、見た目だけではなく感触もなくなっている可能性が高そうです。
そんな訳で、芽衣に補助してもらってなんとか変身できたセイバー組は、ツーカイザーと力を合わせてオリヒメワルドを倒します。
ダイオリヒメワルドとの戦闘はどうするのかと思いましたが、何故かトジルギアが壊れてしまったため巨大化戦闘はありませんでした。
セイバー側にもキングエクスカリバーがある為、巨大化戦闘が今回なかったのは残念です。
最近は敵もライダーという事が続いていたので、普通の怪人と戦っているのが珍しく感じてしまいました。
1話限りの敵を倒して一件落着、スーパー戦隊ではお馴染みのスタイルですが、仮面ライダーもこういうスタイルの方が私には見やすいですね。
次回から遂にストリウス戦ですが、1話から出ている敵幹部がラスボスって珍しい感じがしますね。